大事なこと。
人に勧められ、ここ2年間ぐらいの手紙を整理(ファイリング)をした。
整理してみると意外とあるもので、スタッフや友達からもらった手紙、お客様からいただいた手紙etc...久しぶりに目を通すと有り難くもあり、懐かしくもあり、恥ずかしくもあり…。
そんな中、ある一通の手紙を見つけた。
差出人は、Hという施設の子たち。
この施設では、何らかの理由で心に大きな傷を負って、一度は引きこもったりした人
たちが社会復帰するために訓練している。
今から約二年前、お菓子を作るのにうちの卵を使ってくれたことからお付き合いが始まった。
でも、正直言うと、その当時の俺はそんな施設があることもろくに知らなかった。
だけど、指導員のSさんが俺に会いたいと言ってくれたことから施設を訪問することになり、俺は人生のターニングポイントとなるぐらいの衝撃を受けることになる。
『こんにちは!!』
『・・・。』
何と、誰一人挨拶をしてくれない。
これは俺の人相が悪いからではなく、人と接することが恐いからできない。
「挨拶はできないんじゃなくて、しないだけ」という持論があっさりと覆された瞬間だった。(誰にでも当てはまると思ってたことに)
その後、Sさんの話を聞いたり、作業しているみんなの姿を見て色々考えさせられたのを覚えてる。
そして、Sさんのこの一言が俺を動かした・・・
『この子たちは今の状況に満足なんかしてないんです。本当は社会復帰したいと思ってる子はたくさんいます。ただ、社会復帰する自信と環境がないんです。』
この一言は、SさんやH施設のみんなの叫びではない。両親や家族、全国にはもっともっと同じ境遇の人たちがいるけど、その人たちや関係者など、ものすごい数の人たちの叫びに聞こえた。
"何か力になりたい"
偽善者って言われるかもしれないけど、本気でそう思った。
しかし、力になりたいといっても何をしていいのかわからない。
下手をすると、かえってマイナスな事態になることだってある。
「いったい今の自分に何ができる???」
この当時、考えて考えて考え抜いて出した俺の答えは、この状況をもっとたくさんの人に知ってもらうってことだった。
俺の力は微力だけど、他にも力になってあげたいと思う人や、もっといい知恵を持っている人だっているはず・・・そう考えたんです。
それからの俺は、チャンスがあればこの話をするようになった。
そして、天使が現れたんです。
その天使は、某スーパーのK部長。
真剣に俺の話を聞いてくれ、何とH施設のお菓子を店頭で販売してくれると言い出した。
しかも、ただ販売するだけでなく、色んな面に配慮してくれた!(ゴメンナサイ。詳しくは書けませんm( _ _ )m)
俺も嬉しかったけど、一番嬉しかったのは施設の子たちだったと思う。
だって、自分たちの作ったお菓子が店頭に並ぶんですよ!!
みんな一生懸命作り、自分たちで納品するだけじゃなく、陳列までさせてもらって・・・これって立派に仕事と呼べますよね!?
話は戻るけど、実はその手紙は、このことに対しての御礼の手紙だったんです。(御礼を言われるほどのことはしてないけど)
便箋には「嬉しい」「楽しい」「幸せ」「ありがとう」という言葉がたくさん使われていた。
以前読んでいるのに、読み終えたあとは涙が止まらなかった。
大切なことを忘れてる自分に改めて気付かされました。
仕事ができることは当たり前ではなく幸せなことなんだと…。
施設の子たちは、仕事したくないんじゃなくて、仕事をする勇気と環境がないだけなんです。
勇気は本人の努力で何とかなるというより何とかしなくちゃいけないけど、環境は企業として提供してあげなくちゃいけないと思います。
利益を出すことも大事だけど、利益はあくまでも結果じゃて。
利益に気が行き過ぎるから大事なことを忘れるんよ。
だって企業は世のため人のために役立ってなんぼでしょ?
俺はそう思います。。。
本日のたまご消費 4個(たまご焼き(2)、広島風お好み焼き、ゆでたまご)
今うちの会社には、施設を卒業して農場に勤務してくれてる人(Eさん)がいます。
最初は、挨拶どころか目も合わせてくれなかったのに、昨日農場で会ったらEさんから元気良く挨拶してくれた!!(嬉しかったね〜♪)
これからは、少子高齢化がどんどん進み、人材確保が難しくなると言われてる。(特に、自分たちのような一次産業は厳しいと)
確かにそうだと思います。
だけど、既に海外へ労働力を求ているような時代になっているけど、まだまだ国内に働ける人たちはいるよ!
しかも、俺らよりも仕事できることに喜びと幸せを感じてる人たちが!
俺も一度は社会からはみ出したひとり。
仕事どころか、歩くことすらできなかった時期もありました。
そんな試練を与えられ、乗り越えてきたにも関わらず、大事なことを忘れてた自分が情けない。
あの頃のことを思い出すとゾッとするけど、あの頃の気持ちは忘れたらいけん!
そして、今の自分があるのは俺ひとりの力ではないということも忘れたらいけん!
大事なことを思い出させてくれたH施設のみんなに、今度は俺から御礼の手紙を書くことにしました。
(もっと伝えたいことがあるけど、長くなるので今日はここまで・・・)
つづく








































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